主な特徴

[新機能]

●スローモーション映像の再生中にも録画が可能
カメラのメモリに収録されたスローモーション映像の再生中でも、同時に録画を行うことが可能です。これにより映像再生中にフィールドで決定的なシーンが起きても、そのチャンスを逃すことなく録画することが出来ます。
●常時ライブ映像出力に対応
Hi-MotionIIではスローモーション映像の再生中も、常時ライブ映像を出力することが可能です。これにより3板式テクノロジによる高品位な映像をノーマルカメラとしても利用可能です。
●フリッカーコレクション機能搭載
多くの競技施設で使用されている照明は決まった点灯周波数で点灯しており、こうした照明下でウルトラスローモーションカメラによる撮影を行うと照明の明滅と録画速度の干渉が発生します。干渉が発生すると撮影された映像をスローモーションで再生する際、映像全体が明るくなったり暗くなったりを繰り返し大変見づらい画像となります。Hi-MotionIIでは新たにフリッカー低減機能を搭載し、フリッカーによる再生映像への悪影響を抑制することで見やすいスローモーション映像を送出可能です。
●長時間記録
Hi-MotionIIでは従来機種に比べ2倍のメモリ(96GB)を搭載しています。これに伴い録画時間も大幅に延長され、例えば500コマ/秒撮影時には約45秒の録画が可能となります。より多くの決定的瞬間を撮り逃すことなく撮影可能です。
●フレキシブルなハイスピード録画機能
24コマ/秒から最大1000コマ/秒の録画に対応する他、1コマ単位で録画速度を設定可能です。
●各オペレータに応じたキャラクタ設定が可能なモニターアウト
カメラマン、VE、スローオペレータ用にそれぞれ専用のキャラクタを表示したモニタ出力が可能です。例えば、カメラマンは撮影に集中できる様、画面上のキャラクタを出来るだけ少なく表示し、VE用には画質や露出に関わる情報のみを表示、スローオペレータへは録画や再生の操作に関わるキャラクタを表示させるなどの設定が個別に行えます。
●3D対応(録画・再生同期)
Hi-MotionIIは2台のカメラを同期させることが可能なため3D撮影に対応します。録画は勿論、同期再生にも対応しスポーツ中継で威力を発揮します。
●ワールドワイド対応モデル
Hi-MotionIIは世界中のあらゆる地域で使用可能です。
・電  源:AC 100/110/117/220/240V ±10%(切り替え式)
・放送方式:NTSC/PAL(切り替え式)
・光コネクタ:多治見(必要に応じLEMOに変更可能)

[高画質]

●3板式センサ
Hi-MotionIIはフルHD(1920×1080)のCMOSセンサを3枚使用した、放送局用カメラ準拠のウルトラスローモーションカメラです。ノーマルカメラと混在使用した際にスイッチングしても画質の違和感が有りません。
●レンズマウント
レンズマウントはB4マウントを標準採用しているため、放送局で普段使用しているHDTV用ENGレンズや、中継用大型ボックスレンズをそのまま装着することが可能です。
●高機能ペイントメニュー
付属のオペレーションコントロールパネル(OCP)から、ノーマルカメラと同様の画質調整が可能です。そのため、現場で他のノーマルカメラと混在して使用する際にスイッチングしても、統一感のある違和感の無い映像を作ることが可能です。

[優れた操作性]

●フルリモートコントロール
Hi-MotionIIはノーマルカメラと同様に、光ケーブル一本でカメラへの電源供給、リモート制御、映像の送受信、オーディオライン、タリーなどの通信が行えます。
●ノーマルカメラと同等の操作性
Hi-MotionIIのOCPとスローコントローラは、通常の放送機器と同様のインターフェースを採用しているため専任のオペレータを必要とせず、ノーマルカメラと同様に違和感なくHi-MotionIIを制御可能です。
●ショルダースタイル対応
カメラボディーの形状は放送用ノーマルカメラに準拠したデザインとなっており、肩担ぎ撮影にも標準で対応します。ゴルフ中継でのグリーン上の撮影や、各種格闘技でのリングサイドからの撮影など、現場に応じた撮影スタイルを選択可能です。
●ロケスタイルに対応
Hi-MotionIIはCCUとの組み合わせによる中継スタイルでの運用の他、カメラ単体でロケスタイルでの運用も可能です。新たに画質調整機能をカメラに内蔵したため、OCPをカメラに直接接続し詳細な画質調整が現場で行えます。
●EVSサーバからのリモートコントロール
カメラの録画・再生機能の制御は、専用スローコントローラ以外にもEVSサーバのMulticam LSMからも制御可能です。これにより、一台のMulticam LSMでHi-MotionIIとEVSサーバをコントロール可能になります。
●ブロックレコーディングモード搭載
録画の際に内蔵メモリを事前に分割することで、複数のシーンを任意のタイミングで録画することが可能になります。連続して進行する競技では、決定的瞬間を確実に録画することが可能になります。また、Hi-MotionIIでは再生と録画を同時に行えるため、ブロックレコーディングモードの併用によりこれまで以上に効果的な撮影が行えます。
●中継用HDDサーバと2ポートで接続
Hi-MotionIIは中継の際、HDDサーバとの接続に於いてサーバのポートを最大2ポートしか使用しません(ライブ映像用ポートとスローモーション再生用ポート)。これにより効率的なHDDサーバの運用に寄与します。